ガネ―シャ神

象の顔をしてして太った腹をもつガネ―シャ神は、インドで最も人気のある神の一つ。
4本の手には像を駆る突棒・数珠・托鉢用の椀・蓮華などを持っています。
インドでのガネ―シャ神は「障害を除去して成功と幸福をもたらしてくれる温和な現世利益の神」として一般大衆に広く信仰されていて、 富と繁栄の神として特に商人階級の信者が多く、さらに「マハーバーラタ」という壮大な叙事詩を口述筆記したという神話から、知恵と学問の神としての人気も極めて高い神です。

  

ガネーシャ神誕生のお話。
シヴァ神の奥さんのパールヴァティー神が、良いな息子がほしと思ったので、シヴァ神が留守の時に体をこすってでたアカから一人の美少年を作ったそうです。 ある日、パールヴァティー神は彼に、「お風呂入るので、誰も入れないように、門番していてください。」とお願いしました。
そこに、夫ののシヴァ神が帰ってきましたが、見知らぬ男が門番をして中に入れてくれません。
自宅に帰ってきて中に入れないシヴァ神は、怒ってその男の首をはねてしまいました。
それを見たパールヴァティー神は、息子を殺したシヴァ神に「あんたなんてことすんのよ!!」と怒ったそうです。
シヴァ神は悪いことをしたと 「次にこの道を通りかかった者の首をつけてあげるから・・」と言い、通りがかった象の首をはねてつけたそうです。
そうして出来上がったのが、ガネーシャ神というわけです。

  

ガネーシャ神の足の左にいる「ねずみ」。
これはヴァーハナというガネーシャの乗り物です。
ねずみは、人を暗闇から光へと導くもの。
人のすべての悪い性質・悪い性癖・悪い考えを取り除き、良い性質・良い行い・良い考えをもたらす事を表しています。 このねずみはもともと、人々を悩ませた魔神でガネーシャに負けて家来になったといわれています。

  

仏教では、歓喜天とか聖天として知られ、護法神とされています。 又、日本では二人の象の頭の男女が抱き合った、秘仏とされる双身像があります。 これは、夫婦和合や子宝の神とされています。