アフリカの布 泥染め布

泥染布は西アフリカの一帯で、女性用の腰巻き布や、男性の猟師の上着などとして使われています。

 製法は

  • 手紡ぎの撚り糸で、男性が幅13cmくらいの帯状の細い木綿布を織ります。
    それを何枚か繋ぎあわせて1枚の布を作ります。(長さは適当 約180cm)
  • 一枚の場合幅は、約13cm(1枚はぎ)
    二枚の場合幅は、約26cm(2枚はぎ)
    三枚の場合幅は、約40cm(3枚はぎ)
    それ以上は、大きい布
    (寸法は手織りですので、それなりに誤差が出ます。)

  • バオバブの木やガラマンという木の乾燥した枝葉などからとった黄色の液体に布を浸し、全体を黄褐色に、 または、ベグーという木の葉で渋い茶に染めます。
  • ニジェール川の底からとる鉄分を含んだ泥を塗って模様を作ります。手描きの他に、型板を使って塗る場合もあります。
  • 約2日間かけて乾かし、洗い流します。
  • 泥を塗ったところは黒くなり、残りの黄色い部分には石鹸液を塗ると色が落ちて白くなります。
この泥染めの布は色・デザインが素朴で奇抜なため、フランスをはじめ欧米でインテリア・ファブリックとして愛好されています。 壁に飾ったり、敷物にしたり、鞄や衣服に用いたりといろいろと利用できます。