アミタ(阿弥陀)

仏教が盛んだった頃のインドでは、釈迦の対するイメージを膨らませて、多くの仏を作り出していきました。 その中で一番知られているのが、西方浄土の住むと言われる阿弥陀仏。
時代が進むと共に、実際の人である釈迦から、民衆を救う為にこの世に再現した「仏」として扱われていきます。

  

「阿弥陀」とはサンスクリット語で「アミタ」。意味は「無量の」と言う意味。
チベットに入り伝統的な仏としての「無量寿(アミターユス)」と、密教の仏として「無量光(アミターバ)」との2つの姿で表されていきます。

  

「無量寿(アミターユス)」は僧の姿で表され、両手を膝の上で組む印相を結び、手には托鉢の容器を持っています。 これは、西方に住む仏と言われてきた「阿弥陀仏」の姿を表しています。
中には、体に飾りをつけて衣服をまとい、きらびやかな無量寿も存在しています。

  

「無量光(アミターバ)」の場合は、髪飾り・衣を身に付け、腕は4本で表されます。
2本の腕で妃のパーンダラーを抱き、もう2つの手で托鉢の容器・蓮華を持っています。