パンチャ仏陀(五仏)

釈迦は、インドで大乗仏教が発展して行くにしたがって聖なる存在の「仏」としての要素を深めていきます。
それと平行して、仏は様々な姿で表されるようになり、その代表がパンチャ仏陀(五仏)です。
サンスクリット語では五のことをパンチャと言います。
五仏は、大日(ヴァイローチャナ)・阿シュク(アクショーブヤ)・宝生(ラトナサンバヴァ)・阿弥陀(アミターバ)・不空成就(アモーガシッディー)の5人の仏を表します。
この五仏は仏教の中心におかれて、大日を真ん中に他の四仏を周りに置いて、曼荼羅の基本形が作られます。

  

一般に、大日は胸の前で手を組む転法輪印か智拳印、阿シュクは右手を地につけた触地印、宝生は右手を下に向け掌を見せる与願印、 阿弥陀は膝の上で手を組む定印、不空成就は右手を掲げて胸の前で立てる施無畏印を組んでいます。